HIFUは正式名称:高密度集点式超音波法という。

元々このHIFUは前立腺癌治療などのがん治療の医療超音波技術を美容に応用したものである。

超音波はその速度が早ければ早いほど熱エネルギーを生み出しやすく目的部位に対してピンポイントで熱照射できるのが特徴である。

HIFU(超音波)の特徴として固いものに反応しやすい特徴があります。

魚群探知機を思い浮かべてほしいのですが、

魚は固い骨があるため海の中で魚群がいるとその群れを感知して推進何メートル程のところにに魚群がいるとわかるのです。

医療の現場では、細胞自体は柔らかい組織のためエネルギーを集点することが難しく、がん細胞は硬い組織のため集点攻撃してがん細胞をやっつけることができるというものです。

つまりHIFUの問題点として皮膚の中では柔らかい組織が多ので、熱エネルギーをピンポイントに集めることが難しいわけです。

しかし皮膚の構造で固い部分があることはご存知ですよね?

そう、それは骨や筋肉、神経の部分。

この部分固い組織のため熱エネルギーを集めやすい。

そうするとHIFUのは筋肉組織だけでなく神経、骨に影響を与える可能性が少なからずあるんです。

基本的にHIFUはSMAS筋に対して熱照射を行っているのです。

肌の奥にある筋膜をターゲットとして熱を与えて筋肉を焼いて収縮させる。

そしてたるみを引き上げるといった美容医療なんです。

以上のことからたるみに対するアプローチ法は分かりますよね?

では次に、リスクはどうなの?というところなんですが・・・。

先ほどお伝えした中にHIFUは硬い組織に焦点を当てやすいとお伝えしました。

しかし皮膚はいろんな層があります。

つまり、筋肉、骨そして神経を損傷しやすいということなんです。

消費者生活センター参照

実際年々HIFUの事故が年々増加しており、

その事故の多くは熱傷が約36%

皮膚熱唱以外約30%(しみ、ひきつれ)

神経障害(約30%)

といって顔に後遺症が残る程の合併症を起こしているのです

特に神経はとても大事な部分ありこめかみなどは視神経を通る部分

頬の部分を通る神経は(上顎神経ジョウガク)といい口の筋肉を動か部分

そして下顎神経は下あごの部分、口から下の部分を動かす神経

そういった重要な神経を損傷してしまう恐れがあるのです。

実際消費者庁ではこんな副作用が報告されています。

<事故事例>

  • エステサロンにて、施術後に体がだるく睡眠後の夕刻に口が動かず呂律も回らない状態。約2週間はよだれ、咀嚼もうまくできず。右側の口が麻痺。目を閉じることができないことがある。(40歳代・女性、右顔面神経麻痺)
  • セルフエステにて、頬に照射した際に唇が痛くなった。3年経つが今でも痺れは残っている。(30歳代・女性、末梢神経障害)
  • 美容院内で、顔に10分程の施術を受けた。目の上側と下側にもプローブを当てた。施術終了から3~4時間後に左目にもやがかかったような違和感があり、翌日明らかに目の中心部がかすんで白くぼやけた。(40歳代・女性、急性白内障)  

(消費者庁センター抜粋)

以上のようにエステサロンなどでHIFUを行うことは基本的にやめていただいたほうがいいです。現在はエステでのHIFUは法律違反となります。

そして美容医療でHIFUを行う場合でもリスクとベネフィットを見極めて、ご自身の責任の元、行うべきと考えます。

私はやりません・・