美容医療は10年前と比べ、私たちの生活にぐっと身近になりました。 SNSで気軽に情報が手に入り、「プチ整形」という言葉も定着。若い方たちが、まるでネイルサロンに行くような感覚で美容医療を受ける時代になっています。

でも、ちょっと立ち止まってみてください。

手軽さの裏には、知っておくべきリスクがあります。


美容医療のトラブル、実は急増しています

実際の数字を見てみましょう。

国民生活センターへの相談件数の推移:

  • 2015〜2020年度: 年間約2,000件
  • 2022年度: 約3,700件
  • 2023年度: 6,279件(前年比1.65倍)
  • 2024年度: 10,000件超

わずか数年で、相談件数が約5倍に急増しているのです。

そしてトラブルの多くは、「安さ」や「手軽さ」を優先して選んだクリニックで起きています

  • 十分なカウンセリングがないまま施術された
  • 医師の技術や経験が不足していた
  • アフターケアの説明が不十分だった
  • 「誰でもすぐキレイになれる」という広告に惹かれて決めた

こうしたケースが後を絶ちません。


「すぐに結果が出る」ことの代償

美容医療の多くは、確かに即効性があります。 でも、その「すぐの結果」には、必ず何らかの代償が伴います。

たとえば:

シミ治療のレーザー → 施術後の色素沈着、かえってシミが濃くなるリスク

たるみ改善の高周波治療 → 繰り返すことで肌が硬くもろくなる可能性

ヒアルロン酸やボトックス → 継続しないと元に戻る、または不自然な仕上がりになることも

そして年齢を重ねるほど、肌の再生力は低下します。 若い頃なら回復できたダメージも、年齢肌には大きな負担となり、リスクばかりが高まっていくのです。


本当の美しさは、「肌を育てる」ことから

私がお伝えしたいのは、「美容医療がすべて悪い」ということではありません。

大切なのは、「今だけの結果」を求めるのではなく、「10年後も美しい肌」を目指すこと

当サロンでは、こうした考えのもと、**「肌を育てる施術」**を大切にしています:

肌の回復力を高める
メラニンの活性を抑えてシミを作らせない
老化の進行を緩やかにする
お一人おひとりに合わせたカスタマイズケア

手軽さや即効性ではなく、あなたの肌が本来持っている美しさを、じっくり育てていく

10年後を見据えた美容。

それが、私の考える美容です。


数字が示すリスク、でも選択肢はある

2024年度だけで10,000件を超える相談が寄せられている美容医療トラブル。 この数字は、「手軽さ」の影に隠れたリスクを物語っています。

でも、だからこそ私たちには選択肢があります。

強い刺激で無理やり結果を出すのか。 それとも、肌本来の力を信じて育てていくのか。

流行やSNSの情報に流されず、自分の肌と向き合う。

そんな美容との付き合い方を、一緒に考えていきませんか?

美容薬剤師があなたの肌と向き合います